みなさん、建築材としての自然素材にはどんなものがあるかご存知ですか?
建築材には、自然素材と人工素材とがあり、最近では、大量生産が可能で安価であることから多くの建築において人工素材が使用されています。
自然素材は、人の手が加わっていないため、自然のそのままの状態のものです。
その分、質などにおいて均等さを保つことができず、大量生産もできないため、コストが高くなります。そのため自然素材が使用される住宅はどんどん減ってきています。
しかし、自然素材には、自然素材にしかないメリットや効果があります。
そこで今回は、自然素材の種類とその特徴について紹介したいと思います。
□自然素材の種類
*漆喰
漆喰は主に壁材として使用される自然素材です。
石灰石を主原料としており、空気中の二酸化炭素と反応して硬化していくという特徴があり、時間が経つほどどんどん丈夫になっていきます。
漆喰は、吸放湿性や耐久性、耐火性、そして防音性などに優れています。
*珪藻土
珪藻土は、漆喰と同様に壁財として使用される自然素材です。
珪藻土というのは、植物性プランクトンの死骸が、海底や湖底に堆積してできた化石化した藻の一種です。
珪藻土もまた、吸放湿性に優れており、湿気が多いときには水分を吸収し、少ないときには放出するように、調湿作用があります。
これによって、ダニやカビなどが発生しにくいといった特徴があります。
*無垢材
主にフローリングや柱などの建築材として使用される自然素材が無垢材です。
丸太からそのまま切り出された木材であり、調湿作用に加え、断熱性や耐久性などに優れているという特徴があります。
また、無垢材を使用した住宅内では、森林浴気分を味わうことができ、リラックス効果もあると言われています。
□自然素材の魅力
以上が自然素材の主な種類ですが、これらに共通して言えることは、吸放湿性や耐久性などに優れているという点です。
最近の人工素材を使用した住宅では、細菌類の繁殖や有害物質の発生などにより、シックハウス症候群やアトピー、アレルギー、ぜんそくの発症につながるという問題が起きています。
自然素材では、こうした問題を克服した、健康的で快適な生活空間を可能にするのです。
自然素材には、様々な魅力と効果があります。
人工の建築材と比べると高価であることが多いですが、その分だけ快適な住環境をつくることができます。
これまで自然素材について検討してこなかったという方はぜひ新築で自然素材を使用することを考えてみてはいかがでしょうか。