新たな住宅形式「ZEH」をご存知でしょうか?
ZEHというのは、正味消費エネルギーがゼロの住宅のことで、環境に優しい新たな住宅形式として推進されています。
正味消費エネルギーがゼロと聞くと、お得そうだと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ZEHの仕組みとZEHに関わるランニングコストについて紹介いたします。
□ZEHの仕組み
ZEHを支える3つの要素が、省エネ・創エネ・断熱性です。
省エネというのは、これまでのエコハウスなどでも言われてきましたが、ZEHではさらに創エネと断熱性が加わります。
太陽光発電などを使って創エネ、つまりエネルギーを作り出します。
そして、省エネと断熱性でエネルギーの消費効率を高め、消費量を低下させます。
これら3要素が機能することによって、正味消費エネルギーがゼロが可能にするのです。
□ZEHに関わるランニングコスト
それでは、本当にZEHを建てることにはメリットがあるのでしょうか。
ZEHの場合、正味消費エネルギーはゼロなので、光熱費はかかりません。
その分、最初の建築費用が一般の住宅費用よりも高くなります。
断熱性能を高めるために150万円程度、創エネとしての発電機能を搭載するのに150万円程度、これらに工事費などを加えると、合計で300万〜400万円程度一般の住宅の建築費用よりも高くなると言われています。
問題は、これが光熱費や水道代といったランニングコストよりも安く済むかということですよね。
一般家庭の場合、年間の光熱費の相場が30万円程度と言われています。
そう考えると、30万×10年=300万円となり、少なくとも15年程度ではそういった費用の面で、ZEHの方が安く済むということになるのです。
□ZEHには補助金がある
もう一つZEHを建てる理由の一つに、ZEHを建てれば補助金がもらえる制度があるということです。
申請して、ZEHの基準を満たしていれば、正式に認定され、125万円程度の補助金がもらえるという制度があるのです。
つまり、上記で説明した300万〜400万から125万円を差し引くと、175万円〜275万円程度でZEHを建てることができるのです。
こうした考えると、ZEHが非常にお得なのがわかりますよね。
確かに初期費用としては、一般の住宅にかかる費用よりも少々高くはなりますが、10年以内にはその分の費用を回収することができるのです。
住宅というのは20年以上使用する場合がほとんどです。
長期的な視点で見ればZEHは確実にお得なのです。
環境保護への貢献という点からも、ZEHはぜひ多くの人に選んでもらいたい住宅形式です。
新築を検討中の方はぜひZEHをご検討ください。