最近では政府を通じてZEH住宅が推進されています。
ZEHというのは、エネルギーの消費量が正味ゼロの住宅です。エネルギーを住宅の中で生産することによって、化石燃料などによる大量の二酸化炭素の排出を伴う発電を必要としません。環境に優しい取り組みとして注目されています。
ZEHを構成する主な要素として、省エネ・創エネ・断熱性能です。
省エネというのは、エネルギーの消費効率を高め、創エネでは住宅内で自らエネルギーを創り出すことです。
これらに加えて、ZEHを構成する上で重要な要素となるのが、断熱性能です。
今回は、ZEHの断熱性能について詳しく紹介していきたいと思います。
□そもそも断熱性能とは?
そもそも断熱性能というのは、熱が伝わりにくい、移動しにくい性質を持ったもののことを言います。
では、住宅に断熱性能があるとどういったメリットがあるのでしょうか。
まず、熱が伝わりにくいことから、熱が逃げにくく、また熱を帯びにくいということがわかります。
これは、夏場には外部の熱い空気が住宅の中に入りにくく、冬場には暖房の熱が外部に逃げにくいということです。
これによって、エアコンなどの冷暖房機器の使用量が大幅に減ります。
こうした断熱性能を持つことによって、ZEHは正味消費エネルギーをゼロにすることが可能になっているのです。
□ZEHを建てる際には、最適な断熱材を
ZEHを建てる際には、断熱性能を持った断熱材を使用します。
ここで注意したいのが、断熱材であれば何でもいいというわけではないということです。
断熱材といっても数多くの素材のものがあります。どの断熱材を使用するのかは、住宅のデザインや施工方法、建てる場所の気候・環境を十分に考慮しておくことが大切です。
ZEHを建てる際には、建築業者などに相談して、最適な断熱材を選ぶようにしましょう。
ZEH住宅として認定される断熱性能の基準として、通常の状態の消費エネルギーを20%以上削減していることが条件とされています。
ZEH住宅に認定されることで、補助金をもらうことができるので、こうした基準を事前に確認しておきましょう。
正式にZEH住宅として認定されるためにも、断熱性能が高く、住宅に合った最適な断熱材を選ぶようにしましょう。
ZEHでは環境にも優しく、財布にも優しい新たな建築様式です。断熱性が十分にある断熱材を使用して、快適な住環境を作りましょう。
新築を検討中の方はぜひZEHを建ててみてはいかがでしょうか。