ZEH基準についてはご存知でしょうか?
正味消費エネルギーがゼロの新たなエコハウス形式であるZEHが最近注目されています。
ZEHの大きなメリットとして、そもそも光熱費がかからないということに加えて、補助金がもらえるということです。
しかし、ZEHの全てが補助金の対象となるわけではなく、申請をした上で、定められた基準を満たし、認定を受けてはじめて補助金の給付が認められます。
そのため、補助金がもらえると思ってZEHを建てたけれども、基準を満たすことができず、補助金をもらうことができなかったという可能性もあるのです。
そこで今回は、補助金がもらえるためのZEHの基準について紹介したいと思います。
□ZEHの基準
そもそもZEHというのは、省エネ・創エネ・断熱性という3つの観点から正味消費エネルギーをゼロにすることを可能にしています。
そのため、この3つの要素全てを満たさなければなりません。
ZEHロードマップ検討委員会では、 「ZEHの判断基準」として4つの定量的な定義を定めています。
それが以下の4つになります。
(1) 強化外皮基準
(2) 基準一次エネルギー消費量20%以上削減
(3) 再生可能エネルギー導入
(4) (1)〜(3)から基準一次エネルギー消費量100%削減
まず(1)に関していうと、これは断熱性のことを意味しています。この強化外皮基準を超えていれば断熱性が非常に高いという認識を持っておくようにしましょう。
(2)に関しては、(1)の断熱性に加え、省エネによって基準となる一次エネルギーの消費量を20%以上削減できているのかという点が要点になります。
これを達成するためには、高効率化された設備の導入が不可欠になります。
(3)は、創エネを意味する部分です。
(1)と(2)によって、消費されるエネルギー量は削減することができています。
正味エネルギーをゼロにするためには、この創エネが重要になります。
創エネのために必要な設備が、太陽光発電機といった再生可能エネルギーを創出する設備であり、この発電量が年間の消費エネルギー量と相殺されなければなりません。
そして、最後にこの(1)〜(3)によって基準一次エネルギーの消費量を100%削減できていることが最後の(4)の項目になります。
これが、正味消費エネルギーがゼロになっていることを示すのです。
このようにZEHには、定量的な基準が明確に定められています。
これからZEHの建築を検討中の方はこの基準が本当に満たしているのかをよく確認しておくと、確実に補助金をもらうことができるようになります。