「いつか大好きな北アルプスを眺める生活がしたいなあ」・・そんな夢を若いころから何となく描いていました。しかし転勤族でもありあっという間に時は過ぎ子育ても終わり、そんな夢も遙か彼方に忘れ去られつつありました。転機が訪れたのはコロナ禍真っ只中の3年前、上高地散策の帰りに訪れた「木族の家」のショールーム、田中俊男会長との出会いでした。

当初、家を建てようなどの気持ちは全くなかったのですが、たくさん取り寄せたハウスメーカーや中古の家などの資料のなかで、ひときわ立派で素敵な木の家のカタログが気になり来店予約をしたのでした。

何のプランもなくただ漠然と「山の近くに住みたい」みたいな夢物語を田中会長はちゃんと丁寧に聞いてくださいました。その時点で私の心はもうこの「木族の家」でおうちを建ててもらおう！と決まっていたのかもしれません。

そこからは長い道のり、夫はもちろん子どもたち、家族をも巻き込み土地探しから始めました。思った以上に難しく、くじけそうになったり資金面でも悩みがでてきたり様々な問題が出てきましたが、そのたびに親身に相談にのってくださいました。当初「終の棲家」のイメージだったのですが楽器を弾きたい、テラスで食事がしたい、ベランダから北アルプスが眺めたい・・などなど夢がどんどん膨らみ大幅な変更が出てきた時も丁寧に対応していただきました。

着工が始まってからは建築士の下里さん、現場監督の大竹さん、寺島道男さん、棟梁の坂井康幸さん、克則さん親子、大工の二木さん、本当にお世話になりました。特に上棟式は圧巻でクレーン車の方からたくさんの方が関わってくださり「人ってすごいな、こうやって家って作られるんだな」と感動すらおぼえました。

打ち合わせでも遠方であるがゆえ色々とご配慮いただきました。訪れるたびに家はただの入れものでなく、人の思いのつまった人生そのものだと思うようになりました。

この思いのつまった土地と家を大切に、これからの人生を楽しみながら頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。